災害の危険地域などのデータ検索について

2012年10月27日

破天荒な建築家と、翻弄される(?)施主のハナシ

葵タワー7F、財団法人が公益事業で運営する「あんしん建物相談室“ミーナ葵”」のブログです♪

毎週土曜日は、あんしん建物相談室“ミーナ葵”が所蔵する書籍をご紹介します。

10月は国土交通省が提唱する住生活月間だそうで、
住宅に関する書籍をピックアップです。

今回は、「家づくりって、楽しいけど大変・・・face16」と、思っちゃう本です。

「我輩は施主である」
我輩は施主である
赤瀬川原平 著
読売新聞社 発行


著者の赤瀬川原平さんは芸術家で作家。

趣味のグループ・「路上観察の会」でお付き合いのあった
ご友人・東大名誉教授で建築史に非常に詳しい藤森照信さんに、
新居を設計・監理してもらうことになりました。

でも、この藤森教授、超人です。
グループの人達からも 「 (イイ意味で)天才野蛮人 」なんて表現されちゃって、
バイタリティ決断力何でもかんでも、とにかく抜群emoji01

藤森教授、東大の先生になるまでには
膨大な量の建築を見て、学んで、考えて・・・を繰り返したはずです。
今回、その全てを赤瀬川さんの御宅の設計・施工に注ぎ込んだわけですから、
スゴイ家が出来ないはずがありませんface08

 face08みんなで朝の5時半に起きて、長野の山に分け入って倒木を取ってきたり、

 face08切ってきた飾り柱用の木を、赤瀬川さん自ら製材したり、
 (そのための鎌を、わざわざハンズに買いに行ったり)

 face08屋根ニラを植えちゃったりemoji04

施主も設計者も現場の方も、お友達も、お友達の奥方までも巻き込んで、
みんな一緒大騒ぎ全力投球emoji01で、家づくりが進行していきます。

“ミーナ葵”の室長曰く、
「けっこう好き放題やられてるよねface15」(←もちろんイイ意味です)
という赤瀬川さんの御宅。途中で赤瀬川さん自身心配したりしてます。

でも、いいなあと思えるのは赤瀬川さんが藤森教授について語るいろいろ。
なんか・・・こーゆーのもアレなんですけど、 178icon06 icon06178 に満ち溢れているんですface15
本から「自慢の友達なんです」オーラが立ち上っていますface22

そんなあっつーーーい信頼関係で結ばれた赤瀬川さんと藤森教授の家づくりの様子は、
とっても楽しそう!!

肉体労働、斬新すぎる設計・・・でも、大事な友人同士だからこそ、
こだわり抜いて、徹底的にアイデアを練る。

赤瀬川さんの御宅は「ニラハウス」として、97年の日本芸術大賞を受賞しました。

これから家を建てる方も、
家を建てるパートナーとは是非、赤瀬川さん×藤森教授 のような信頼関係を築いて
楽しい家づくりをしてほしいな、と思ったスタッフなのでした。


今日は2人の愛に影響されてずいぶん書いてしまった・・・。
それだけ面白い本でした。是非、読みに来てくださいね~!

  emoji16  emoji16  emoji16  emoji16  emoji16

あんしん建物相談室“ミーナ葵”は、
水~日曜日、10時~18時のオープンです。




同じカテゴリー(資料・書籍紹介)の記事画像
新発行!静岡県住まいづくり支援ガイド
実は使える資料
今冬の花粉量発表゜(゜´Д`゜)゜
憧れの薪ストーブ・暖炉
建物の地震対策
国交省「住宅リフォームガイドブック」(平成24年9月版)配布中
同じカテゴリー(資料・書籍紹介)の記事
 新発行!静岡県住まいづくり支援ガイド (2013-08-10 11:15)
 実は使える資料 (2012-12-27 18:04)
 今冬の花粉量発表゜(゜´Д`゜)゜ (2012-12-22 16:01)
 憧れの薪ストーブ・暖炉 (2012-12-15 19:45)
 建物の地震対策 (2012-12-01 18:01)
 国交省「住宅リフォームガイドブック」(平成24年9月版)配布中 (2012-11-17 20:26)

Posted by ミーナ葵 at 20:06 │資料・書籍紹介

削除
破天荒な建築家と、翻弄される(?)施主のハナシ